高度生殖医療(ART)

高度生殖医療(ART)

お二人の夢を叶えるために

一般不妊治療では結果が得られなかった方などを対象に、体外受精・顕微授精などの生殖補助医療をおすすめしています。
当院では、より高い妊娠率と無事な出産を目指し、以下の方針で治療を行っています。

1. テーラーメイドの卵巣刺激を行います

卵巣刺激法には、身体に負担の少ない自然に近い方法から確率を重視した刺激の強い方法までさまざまな方法があります。
どんな方法にもメリットとデメリットがあり、個々の卵巣機能に合わせて最適な方法を提案します。
お二人の家族計画(ご年齢、希望するお子様の人数など)も考慮しつつ、治療方法を相談致しましょう。

2. 精子と卵子の出会いもできれば自然が理想と考えています

人為的な精子選別、授精を行う顕微授精法をなるべく行わず、体外受精法(IVF)での受精を目指すため、レスキューICSIも採り入れています。

3. 受精卵と子宮内膜の調和を重視します

本来能力のある受精卵が、子宮内膜環境が不十分なために着床できず、赤ちゃんになるチャンスを逃してしまうことがあります。
例えば、発育の遅い胚は採卵周期ではなかなか着床しませんが、凍結融解技術を利用して移植することで着床率が高まります。
この「受精卵と子宮内膜の協調性」に関する概念は、2005年に院長が世界に先駆けて学会および論文報告しました。現在では世界中で応用されています。現在、凍結融解胚移植がこの分野の世界潮流となっていますが、その先駆けとなりました。

4. 無事な出産とその後の人生も考慮した治療を行います

妊娠・出産・育児は長期間にわたる大仕事です。
健康状態・心理状態に不安がある場合には、内科治療や体質改善・カウンセリング等を行いながら妊娠を目指します。
高血圧・糖尿病・高度肥満・精神病等の方は、改善・コントロールを図ってからの積極治療となります。
また、多胎妊娠は分娩時のリスクが極めて高く、不妊治療の影の部分といえます。
当院では安全な出産を念頭に単一胚移植を行います。ただし、単一胚移植では妊娠の可能性が低い反復不成功の方、高年齢の方は複数胚移植も考慮します。

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